不安なあなたへ・・・占い師 柳瀬更織の心の道しるべ

親子の悩み「介護したい私、されたくないお義母さん 放ってくべき?」

こんにちは。SUN&MOON 柳瀬更織です。
今回は、48歳パートの方から、こんなご相談をいただきました。

<お悩み>
「75歳になるお姑さんが、認知症の初期と診断されました。
認知症なので一緒に暮らすか、しょっちゅう見に行くかなどしてあげた方がいいと思い、
主人と相談して同居の提案をしました。

ところがお義母さんは一人ぐらしがいい。と言って受け入れてくれません。
私が介護すると言っても、自分でヘルパーさんを頼んだりしてしまいます。
遠慮しているのか、嫁に世話をされるのが嫌なのか…。
でも、私としては気になって仕方がありません。
でも、お義母さんは距離を置きたいようです。
この場合相手の意思を尊重して放っておくべきでしょうか。(48歳/パート)」

お姑さんの今後が、心配ですよね。
認知症の初期と診断されたことで、これから進行していくかもしれないことを考えると
ご主人だって、ご自分の母親のことが気がかりで仕方ないでしょう。

お姑さんは、とても責任感がある方なのではないでしょうか?
お嫁さんにお世話をされることが嫌なのではなく
「息子夫婦に迷惑をかけたくない」という思いが強いのではないかと思います。
お姑さん自身が、「嫁」の立場として、
ご自身のお姑さんとの関わりでご苦労されたことがあるのかもしれません。
また、自分自身の身体が、日に日に老いて行く実感を持っているような気がします。
自分が息子夫婦に苦労をかけてしまう存在になることを避けたいのではないでしょうか。

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ご心配なお気持ちはあると思いますが、
急激に同居を強要すると、お姑さんも辛くなってしまうと思います。
放置をするという意味ではなく、同居に対する抵抗感が薄れていくまで、
見守りながら段階を踏んでいくという気持ちに切り替えていきましょう。

例えば、お姑さんご自身ではなく、ご夫婦の方でヘルパー利用の手続きをする。
毎日ではなくても回数多く電話や訪問をする。
気晴らしにご夫婦の家に数日だけ泊まりに来てもらう。
旅行に連れて行く等。
一緒に過ごす時間を少しずつ増やしながら、見守りの範囲で、出来る事はたくさんあります。

お姑さんの意志を尊重しながら見守り続けていく中で、痴呆症の症状の度合も見ていくことが出来ますね。

一緒の時間が増えていくことで、お姑さんがご夫婦を頼ることも徐々に増えるでしょう。
そうして、距離感を近づけていけたら、お姑さんも同居をすんなりと受け入れるかもしれません。

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ご老人は、今までの慣れた環境を急激に変えることに不安を感じて、強く抵抗することがあります。
頑固にもなり、時には、私達を嫌うような態度を取ってしまうこともあるでしょう。
痴呆が本格的になってくると、これまでのお姑さんとは別人のように振る舞うこともあるかもしれません。
憎まれ口を言ってみたり、ワガママを言ってみたり。
老いることは、幼子に戻るかのようなプロセスを辿ることがあります。
しかし、私達もいずれは行く道…。

本格的に介護することになるとしたら、きっと大変なこともあるでしょうが、
全てを受け入れ、感謝を込めて、一緒に居させてほしいという気持ちで寄り添っていきたいものです。

お姑さんをしっかりと見守りながら、共に生きて行く道をゆっくりと目指していきましょう。
 

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