不安なあなたへ・・・占い師 柳瀬更織の心の道しるべ

介護の悩み「父の介護を母にまかせっきり…罪悪感があります。」

こんにちは。SUN&MOON 柳瀬更織です。
今回は、50代会社員の方から、こんなご相談をいただきました。

<お悩み>
関西にある実家を離れ、都内で働いています。
ある程度キャリアも積むことができ、今は女性管理職のポストについています。
そんな中、父親が認知症と診断されました。父の介護は母がひとりで見ています。
母も高齢のため、在宅介護にも限界があり、そろそろ施設への入居も考えているとのこと。

娘として、今してあげられることはできる限りしているつもりですが、
やはり、父の介護を母ひとりに任せてしまっていることに罪悪感を感じずにはいられません。

どうしたらいいのでしょうか。
(50代/会社員)

 

老老介護との向き合い方

老老介護は、今、社会問題になっていますよね。
でも、あなたのお父様とお母様は、お幸せだと思います。
娘さんであるあなたが、立派に自立を遂げ、
社会の中で地位を確立していらっしゃることに、心から安心なさっていることと思います。
そして、親を忘れることなく、心配をして気にかけてくれていることに、
感謝なさっているのではないでしょうか。
親は自分達のことより、何よりも先に子どものことを考えます。
子どもが衣食住に困らず、幸せに暮らしていけることを心から願っているものです。

あなたが、自分自身の人生を全うしていらっしゃるだけで、もう十分に親孝行です。
しかし、お父様の認知症、高齢のお母さまが介護している現実、
そろそろ施設に入居することを考えていると聞くと、居ても経ってもいられませんよね。

まず、現実的な対応に関しては、まだまだ改善の余地があると思います。
あなたが住んでいる場所の近くに、
お父様とお母様を呼ぶということは考えていらっしゃるでしょうか?
高齢になると、住み慣れた土地を離れる、住まいを変えるということに抵抗がある方も多いので、
現実的には少々難しさは伴うかもしれませんが、一案として視野に入れておいても良いでしょう。

高齢のお母様の負担を考えて、デイサービスなどを併用する、
ヘルパーを頼むなども必要になってくると思います。
最終的に、ご両親が施設への入居を考えているなら、
あなた自身が身元引受人となり、施設探し、見学、入居の際の手続き、
施設職員との連絡・連携を率先して行っていきましょう。

しかし、どんな対応策を考えても、あなた自身の罪悪感は拭えないかもしれません。

自分を育ててくれた大切な親のお世話をすることが叶わないという現実は、想像以上に、心を締め付けます。
親の施設入居を決断するとき…自分の親を他人にお願いしなければならないなんて…と、
自らを情けなく思い、どうにもならない状況だと分かっていても、自分を責めてしまう方々が多いのです。

でも…例え、あなたがフリーになったとしても、
24時間、徹底的に介護をしていくということは大変難しいことです。
介護する側は、眠る時間、休む時間を十分に取ることも、ままなりません。
誰が交代してくれるわけでもない状況の中で、孤独に介護をし続けることは、共倒れになりかねないのです。
そして、きちんとした介護をしていくためには、金銭も必要です。

あなたは、幸いにも社会的立場を確立しており、介護に必要な金銭を工面するだけの力を備えています。

あなたは、ご両親に心地よい生活を提供する土台作りをする。
ご両親のケアは、老人介護を専門としたプロにお任せをする。
…適材適所、果たすべき役割を互いに協力し合いながら、
しっかりと全うしていくことが重要なのではないかと思います。

あなた自身が介護をすることが出来ないということが問題なのではありません。
何よりも大切なことは、あなたが「ご両親を心から想っている」ということです。

あなたのご両親への愛は、どうのような形を辿っても、最終的には良い方向へと形を整えていくことになるはず。
あなたは親孝行な娘さんです。ご自身の愛情を信頼してくださいね。
 

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