みなさん こんにちは!
AEAJ認定、アロマテラピーアドバイザの花山 さくらです。
11月に入り、季節はどんどんと冬へ向かっていますよね。
紅葉も始まってきています。
みなさんは、紅葉を見に行ったりするのでしょうか?
さて、紅葉というと、すこし森林浴的な要素もありますよね。
山々に広がる、赤や黄色といった葉っぱの色味は、とても美しいものです。
森林浴と言えば、連想するのが、シダーウッドや、ローズウッドなど、森林系の香りのエッセンシャルオイルなんです。
みなさんは、これらのエッセンシャルオイルがどのように抽出されているか、ご存知でしょうか?
今日は、エッセンシャルオイルの抽出法についてご紹介していきましょう。
エッセンシャルオイルの抽出法
水蒸気蒸留法
もっともオーソドックスともいえるのが水蒸気蒸留法です。
まずは、釜の中に原料となる花などを入れます。
そこに水蒸気を入れたり、釜の水を炊くことによって、花などの原料植物に水蒸気をあてていきます。
その熱により、植物内の精油成分が揮発する結果、蒸発していきます。
その蒸発した水分を冷やした時に上部に浮いている成分が、エッセンシャルオイルとなります。
その代表的なものが、ラベンダーです。
圧搾法
圧搾法とは、その名の通り、圧力をかけながら絞り込んでいく方法です。
最近では、遠心分離機やローラーを用いて圧搾が行われています。
圧搾法によって得られるエッセンシャルオイルとしては、レモンやオレンジなどのかんきつ類が多くなっています。
溶剤抽出法
溶剤抽出法は、釜に原料を入れた後、揮発性の有機溶剤を入れていきます。
そして、この溶剤を揮発させると、芳香成分を含む荷物が届きます。
これをアルコールでとかし、-30度くらいまで冷やします。
そして、この液体からアルコールを分離するとエッセンシャルオイルが残ります。
代表的なエッセンシャルオイルは、ジャスミンやローズがあります。
油脂吸着法(冷浸・温浸)
油脂吸着法とは、ラードや牛脂に、芳香成分を一度浸透させ、そこからエッセンシャルオイルを抽出する方法です。
一旦ラードの上に原料花を敷き詰め、3日ほど置いておきます。
そして、香りを脂へ浸透させます。この状態のものをポマードと言います。
さらに、花を変えて、浸透させる手順を、1か月ほど繰り返します。
そしてそのポマードからアルコールを用いて芳香成分を抽出します。
さらに、アルコールを揮発させて、エッセンシャルオイルを作ります。
この代表的なエッセンシャルオイルは有機溶剤抽出法と同じく、ローズやジャスミンなど、高価な花々が多いです。
超臨界抽出法
最後に、超臨界抽出法について説明しましょう。
こちらは、二酸化炭素などの空気成分に高圧をかけます。
その結果、空気を気体と液体との間の超臨界状態へ変えていきます。
その超臨界状態の時に、香りの原料となる成分を入れます。
すると、ガスに香りの成分が広がって行きます。
さらに、この状態から圧力を変えて気化させます。
そこに芳香成分が残り、アブソリュートと呼ばれています。
代表的なものは、やはり、ジャスミンやネロリ、ローズというような高級なお花があたります。
このように、一言にアロマオイルやエッセンシャルオイルと言っても、その性質に応じて、抽出法が異なってきます。
また、抽出法によってはオイルの香りも変わって売るので、注意しておきましょうね。